古くなってもカッコイイと感じる家の外観には、次の条件がみられます。

  • 第一に、奇抜なデザインではないこと。

もちろん、外観デザインの好みは人それぞれですから、自分の好きなものを取り入れたいという人もいるでしょう。とはいえ、多くの人に長く愛されるには、普遍的なデザインでなければなりません。奇抜なものや目立つデザインではないのです。また、好みというものは時代や年齢によって変化していくもの。若いときには個性的なものが好きだったとしても、年齢を重ねたり時代が移り変わると違ったものがよいと思えることもあります。長い目で見れば、外観は定番のデザインの方がいつの時代も多くの人から支持を受けているのです。

  • 第二に、全体のイメージが統一されていること。

様々なデザイン要素を混在させて全体をうまく調和させるのは、難しいものです。和風の家とか、シンプルモダンといったデザインの方向性は自分の好みだとしても、たくさんの要素を盛り込むより、シンプルな外観に少ない装飾でアクセントをつける方が、統一感が生まれます。そのように統一されていれば、築年数には関係なく、古くなっても美しいと評価されるのではないでしょうか。

  • 第三としては、全体のバランスが考えられていること。

外観を眺めたとき、開口部やバルコニーの配置、屋根形状、配色など、建物全体のバランスがとれていることが必要です。わかりやすい例としては、シンメトリーが挙げられるでしょう。必ずしもシンメトリーにした方がいいということではありませんが、間取りを考えるときは、外観がどうなるのか、立面図もイメージしながら、プランを決める必要があります。色はもちろんですが、窓のサイズを統一にしたり、配置を整えるなど、ちょっとした配慮で、外観を美しくすることはできます。

古い建築物を見て、建物は古くても、美しいとか、カッコイイと思えたら、これらの要件が備わっているのだと考えられます。新築した当初だけでなく、30年後、40年後の自分が愛せるように、外観のデザインを決めていくことが必要なのです。

弊社は流行を追わず、独自の住宅デザインの攻略に意欲を燃やしています。住宅デザインのことでお聞きになりたい方は、ぜひお気軽にご相談下さい。

tikutaku20170216