2024年11月01日
住宅の玄関ドアというと、開き戸、なかでも「片開き」の玄関ドアを思い浮かべることが多いかもしれません。「片開きの玄関ドアは、気密性や遮音性を確保しやすいメリットがあります。引き戸や両開き戸は気密性を担保しにくく、住まいの高気密化・高断熱化が進んでいる昨今、住宅の玄関には片開きのドアを選択される方が多くなっています。スタンダードな選択肢である片開きの玄関ドアですが、日本では雨仕舞いの観点などから、外開きのものが主流になっています。また、片開きの玄関ドアは外から見た時に丁番が右側についている「右勝手」と、左側についている「左勝手」があり、玄関までのアプローチやポーチの形、また、玄関を開けた時の下駄箱の位置などに合わせて、右勝手か左勝手か、開き方を選ぶことができます。開き戸には、袖付きドア、親子ドア、両開きドアなどもあります。
袖付きドアは片開きのドアに袖を組み合わせたドアで、ドアの片側、または両側に固定して設置されている部分です。袖にはガラスなどがはめ込まれていることも多く、主に採光やデザイン性のために設けられています。
袖付きドアと一見よく似ているのが親子ドアですが、親子ドアは片開きドアに小扉を組み合わせたドアです。袖付きドアの袖の部分は固定されているため開閉はできませんが、親子ドアの小扉は開閉することができます。小扉は普段は開け閉めをしませんが、荷物の搬入など、間口を広く開けて両開きドアのようにして使用することができます。
両開きドアは同じ大きさの扉2枚が両側に開くタイプのもので、海外の邸宅のような豪華な雰囲気を出すことができます。自分の家の雰囲気やライフステージにあわせた選択をすると良いでしょう。