「減築」とは、建物のリフォーム・改築の際に、「床面積を減らすこと」を指し、
一般的に「増築」の対義語として使われている言葉です。

減築は年々ニーズが増えています。なかには「どうしてお金をかけてわざわざ家を狭くするの?」
と疑問に思われるかもしれません。しかし、減築をすることで得られるメリットもあります。

2階建て以上の住宅で階数を減らす、2階の床の一部を取り除いて「吹き抜け」を作る、
使用しなくなった部屋を丸ごと撤去する、といった工事はすべて「減築」に当たります。

特に、高齢の方が暮らすお住まいや、お子さんが自立して子供部屋が不要になったご家庭などで、
減築リフォームを実施する方が増えています。

減築は建て替えや住み替えに比べ、住人にとって経済的な効果が高いと見込まれています。
また減築によって空地が増えれば、地域の通風や採光の改善、
避難経路の確保が容易になり、近隣の住環境を改善する効果もあります。