キッチンタイルの張り方には、芋張り、馬張りなどのバリエーションがあります。タイルを張るときは、タイル自体のサイズと施工する場所に合わせて、そのタイルを一番美しく見せるために何枚のタイルを何㎜の目地でどのような張り方で張るかという割り付けを行います。

芋張りは縦も横も目地をそろえて一直線に張る張り方で、縦横のラインがそろっている張り方になるので、計画的にきちんと張られている整った印象になります。

馬張りは段ごとに半分ずつずらして張るのが特徴で、縦にずらして張るか、横にずらして張るかでも表情が変わります。芋張りよりもアクセントのある張り方なので、広い面積に採用する方が張り方の特徴がわかりやすく効果的です。斜めに張る場合はタイルの端を必ずカットする必要が出てきます。目地の幅や色も仕上がりの印象に大きな差が出てきます。目地の幅は数㎜違うだけで印象は変わり、例えば目地が細いとよりシャープでスマートな印象に、逆に目地が太くなると柔らかくカジュアルな雰囲気になります。目地は幅だけでなく、その色も仕上がりの印象を左右します。よく使用されるのは白やグレーですが、製品によってはカラフルな選択肢の中から選べるものもあります。

目地とタイルの組み合わせの例をあげると、濃い色のタイルと白い目地でメリハリが強くつきすぎてしまうのが気になるという場合は、目地の色もタイルの色と同じような濃い色のものを選ぶと、タイルと目地の雰囲気を馴染ませることができます。逆に白いタイルにあえて黒い目地を組み合わせてコントラストをつけるようなケースもあります。