床鳴りの音は、種類によって原因となる場所や劣化の程度を推測する重要な手がかりになります。音の高さや響き方を聞き分けることで、フローリング表面の問題なのか、床下の骨組みに原因があるのか判断しやすくなります。まず「ギシギシ」という軋み音は、床材同士や下地材との摩擦が原因です。木材は湿度や温度の変化で膨張・収縮を繰り返すため、床板がこすれ合って音が出ます。施工時の固定不足や接着剤の劣化で床材がわずかに動きやすくなると、継ぎ目で摩擦が起きやすくなります。特に季節の変わり目は木材の伸縮が大きく、音が増える傾向があります。新築でのギシギシ音は、建材がまだ完全に乾燥していないために起こることが多いです。

次に「コツコツ」という打撃音は、フローリングを固定する釘やビスの緩みが原因です。木材が湿度変化で収縮すると釘穴が広がり、固定力が弱まって床材が上下に動き、踏むたびに下地とぶつかって音が鳴ります。音がする場所を踏んで沈み込みがある場合は、釘の緩みが疑われます。

「ミシミシ」という音は、床を支える根太(ねだ)と呼ばれる骨組みの劣化や変形が原因です。歩いたときに床が沈んだり弾む感覚がある場合、根太が弱っている可能性があります。放置すると床が抜ける危険もあるため、床下の点検が必要です。

最後に「バキバキ」という大きな音は、木材が急激に伸縮する際に発生します。梅雨や季節の変わり目、日光が当たる場所や床暖房のある部屋では温度差が大きく、音が出やすくなります。多くは一時的ですが、頻繁に鳴る場合は床下の湿気や換気不良が疑われます。室内の湿度を一定に保つことが効果的です。