平屋とは一階建ての家を指します。

■メリット
・家族の様子がよく分かり生活できる
小さいお子さんや介護が必要な方がいても、同じフロアで生活できるので目が届きやすい。
また生活音などで家族の気配が感じやすいので、コミュニケーションをとる時間が確保しやすい。

・耐震性が高まる
二階建てに比べて重心が低いため構造的に安定し、地震時の揺れも二階建てに比べて小さく、安心できる。
地震による損壊も二階建てに比べて軽症で済む。

・バリアフリーを実現できる
高齢になると階段を降りることが肉体的に難しく怖さを感じる。その階段がなく、
車いすの移動も楽に行える平屋は高齢者の住宅として適している。
若い世代が老後を意識して建てる家としても適している。

■デメリット
・坪単価が高くなる
面積40坪の総二階の建物より、同じ面積の平屋の方が基礎と屋根の面積は
倍の大きさが必要になるため、坪単価が高くなる。

・平屋には広い土地が必要である
採光など周囲の環境、そして平屋を建てられる敷地面積が
確保できる平屋に適した土地が必要である。

・プライバシーの確保が難しい
家族の気配が感じられるというメリットの反面、家族間のプライバシーの確保が難しく、
間取りや住まい方の工夫が必要である。

・防犯面では弱点が多い
生活のすべてが1階である事によって侵入される箇所が多くなるので、防犯の工夫が必要である。
(防犯ガラス、周囲との外構の考え方、カメラなどの機器)

そのほかにも『家事動線に上下の移動がなく時間が有効に活用できる』という声もありますが、
洗濯物を1階に干さなくてはならないのがいやだという意見もあったりするので、
メリットやデメリットは住まい方や考え方によっても大きく変わります。

兵庫県立兵庫津ミュージアム 初代県庁館の写真