■階段の入門知識

たとえ自宅であっても何でも好き勝手に決められるわけではありません。
事故を防ぐため、安全に人が住めるようにするために建築基準法による縛りがあるのです。階段については以下の制約があります。

階段の幅は75cm以上、蹴上(けあげ、1段あたりの高さのこと)は23cm以下
踏み面(ふみづら、足が乗る面の奥行のこと)は15cm以上

一般的に蹴上げは18cmから20cm、踏み面は20cm~22cmが昇りやすいと言われています。
ご家族に高齢者や足腰に不安がある方がいるのであれば蹴上げは17cm、18cm程度に抑えておくと良いでしょう。ところで階段の勾配は緩ければ緩いほど昇りやすいというイメージをお持ちではありませんか?しかし実は必ずしもそうとは限らず、その分段差が多くなったり踏み面が長くなったりしてしまうことで昇りにくいと感じることもあります。自分の体やリフォーム業者と相談し、後悔しないリフォームにしましょう。

■安全のために気を付けるべきこと

床材にはできるだけ滑りにくいものを選びましょう。たくさんのサンプルを見ているうちに多少
滑りやすくてもこのくらいなら大丈夫か、と思うこともあるかもしれません。しかし、
お風呂上りに足が湿った状態で階段を昇る、階段に水をこぼしてしまうといった状況になることも十分考えられます。
せっかくリフォームをしたのにそれが原因で事故が起こるなんてことは避けたいですよね。
滑りにくい床材としてはカーペットや木材がおすすめです。

■階段のリフォームは慎重に!
何度も言いますが階段は家の中でも事故が起きやすい場所。適切な価格でしっかりと工事を行うべきです。

手すりくらいなら自分でもつけられるのではないかと考える方もいるかもしれません。
実際DIYが得意な人であれば不可能ではないでしょう。しかし取り付けがあまく、
使用中に外れてケガをしてしまうことも十分に考えられます。自分で対処するのは最小限にし、
信頼できるプロに任せることをおすすめします。