基本的に窓は「窓ガラス」と「サッシ」からできています。ガラスだけを交換すると工事の手間がかからず手頃な価格に済む場合が多いそうです。気を付けたいのがサッシの状態。窓というとガラスばかりに関心が向きがちですが、サッシも年月とともに劣化していき、歪みで開閉しづらくなります。

私の住むマンションも経年劣化で鍵がかかりにくい窓があります。ガラスを取り換えるだけではこういう問題は解決できません。ガラスの取り換えは築年数の浅い物件(だいたい築25年くらいまで)の窓におすすめです。サッシが劣化していなければ、ガラスを交換するだけで結露などの問題も劇的に改善されるそうです。ただし、ガラスのみを交換する場合にはガラスの厚みの問題があります。

一般的なガラスで厚さは約5㎜、断熱性能の高い複層ガラスで厚さは約20㎜。厚みにかなり差がありますので、現存のガラスを複層ガラスに取り換えようとしてもサッシにはまらない可能性があります。アタッチメントを用いたり、薄型で高断熱のガラスを使ったりという技術もありますが、どうしてもコストがかかってしまいます。

二つめの選択肢は「内窓の取り付け」です。二重サッシとも呼ばれ、既存の窓の内側に新しい窓を取り付ける方法です。内窓のメリットは断熱性能や防音性能の高さです。窓が二重になることで、外から入ってくる冷気や騒音が大幅にカットされます。

内窓のデメリットは「開閉の手間が二倍になること」。洗濯物を干したり換気したり、と再三に開閉する窓には不向きです。

とはいえ二重サッシは比較的リーズナブルに設置できるので窓リフォームの本命と呼べそうです。