「タンクレストイレ」とは、便器洗浄用の水を貯めておくタンクがなく、水道直結式で水圧で流す仕組みになっているトイレです。日本初のタンクレストイレはTOTOが1993年に発売した「ネオレスト」で、従来のトイレと異なるスタイリッシュなデザインが特徴です。多くの製品には多機能洗浄や脱臭・消臭など多彩な機能があり、一回あたりの流す水の量も1回あたり3.3~5リットル前後の節水仕様になっています。

タンクレストイレの最大のメリットは節水効果が非常に高いことです。従来のタンク式トイレは一回の洗浄に約13リットルもの水が使われていましたが、タンクレストイレは1回約3.3リットル~と3分の1以下の水量で洗浄を行うことができるため、年間の水道代も節約できます。また、従来のトイレに比べて幅、奥行き、高さの全てに置いて一回り小さいため、トイレ空間全体がスッキリ広く見えます。

デメリットとしては、停電時に水を流せないことや、手洗いがついていないことが挙げられます。
また水圧が低いと設置できない場合があります。直接水道管から水を流すというタンクレストイレの特性上、マンションの高層階などの水圧が低いお部屋では設置できないことがありますが目安としては0.05MPa~0.10MPaの水圧があれば問題なく設置出来ます。