II型(2列型)キッチンは、2つのカウンターがあるため、2人で作業するときなどは分担作業がスムーズになります。親子や夫妻などで一緒に料理をすることが多いというライフスタイルにはピッタリのキッチンです。また、シンクとコンロが別々のカウンターにあるため、シンクとコンロが1列に並ぶI型よりも短い間口で設置できるというのも特徴で、体の向きを変えて作業をするため、I型キッチンよりも作業のときの移動距離も少なくて済みます。リフォームのときには間取りの制約があってI型のカウンターキッチンにするにはスペースが足りないということもありますが、II型であればI型よりも間口を短くできるので、カウンターキッチンをつくることができるという場合もあります。

収納についても、シンプルな壁付きI型キッチンと比べると、背面にも収納スペースを設けることができるので、しっかりと収納量を確保できるのは魅力です。ただし、横移動をして作業するI型キッチンとは違い、II型キッチンは体の向きを変えて作業をすることになります。セパレートタイプの場合、使う人によっては動き方が好みではないということもあります。

例えば、コンロの方で大きな鍋で麺などを茹でた後、振り返ってシンクで麺をザルにあげてお湯を切るといった作業をするとき、大きな鍋を持って振り返るのは中々大変な作業です。シンクで洗った食材をコンロに移動するときに水が床に垂れてしまうということもあるでしょう。I型のキッチンから、II型のキッチンにリフォームする場合、キッチン内で作業をするときの動線に違いがあることは、リフォーム前にイメージしておいた方がいいかもしれません。