このごろ「押入れをクローゼットにリフォームしたい」とお思いの方が増えているようです。

・押入れが物置状態になっている
・何を収納したか忘れている
・押入れが傷んできたため使えない
・和室を使わなくなった

といった悩みから、押入れを思い切って使いやすいクローゼットにリフォームする方が増えているのです。そもそも押入れが使いにくい理由は、押入れに奥行きがありすぎることにあります。

一間幅の押入れのサイズは、間口が165~180cmで、平均170cm前後です。

高さは上段が90~100cm、下段は65~75cm(平均70cm)。そして奥行きは通常80~90cmで設置されています。80cm以上の奥行きがあると布団をしまうにはちょうど良いですが、布団以外の物を収納するには不便です。

実際、押入れの手前にある物ばかりを頻繁に使い、奥のほうに片付けている物は出し入れしにくいため使っていないという方は多いようです。押入れをクローゼットにリフォームする際は、この奥行きの深さを活用して施工すると良いでしょう。

また床の構造に注意が必要です。押入れの床は、部屋の床と異なり、下地がきちんと組まれておらず、薄いベニヤ板のみ張ってあるケースが多いです。布団の収納時には問題がなかった床も、クローゼットとして使い始めたとき床が収納物の重量に耐えられなくなってしまうかもしれません。このため床の補強工事が必要な場合があります。床の強度や補強する際に発生する費用について、業者様によく確認しておきましょう。